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市民公開講座 その2

先日酪農学園大学の市民公開講座を聞いてきた。

先月行ったのはその1で、今回はその2なのだ。

2部構成になっているのだけど、
まずは 【中齢から高齢犬で多くみられる疾患】

毎年1回のワクチンで予防する感染症(ジステンパー、パルボ、アデノウイルス等)
のお話のあとに、
近年動物が掛かる病気

・がん
・免疫疾患
・心臓疾患

の説明があり(20-30年前は感染症が多かった。)

その中でほっほーなるほど・・・と思ったことをメモしてみます。


フィラリア:

蚊が媒介するわけですが、
蚊自体がフィラリアを持っている訳ではなく、
フィラリアに罹っている犬の血を吸って、
別の罹っていない犬をまた刺しに行ったときに移る。

予防薬には3種類あり、
・イベルメクチン ・ミルベマイシン ・モキシデクチン

イベルメクチンはミクロフィラリア保有犬に投与可で、
移ったばかりのフィラリアをやっつける。

他の2種はミクロフィラリア保有犬には投与しない。

ミクロフィラリアを一気に殺すと血管に詰まってしまい、
体がしんどくなる。

このお薬の違いのあたり、違うこと考えててちょっとあやふや。


僧房弁弁膜症:

左心室から左心房へ血液が逆流するのだけど、
5歳以下ではあまり見られないのに、
キャバリアは例外で、
若くして発症することもあるので早くからの検診が肝心。

拡張型心筋症:

心室がどんどん大きくなっていき、心臓の壁が薄くなる。
遺伝的にプログラムされていてドーベルマンや秋田犬などに好発。
または抗がん剤(ドキソルビシン)や猫ならタウリン欠乏、犬ならカルニチンの欠乏で
二次的に発症する。
タウリンやカルニチンはフードで補給することが必要。


移行上皮癌(TCC):

犬の膀胱腫瘍で最も一般的。

血尿→膀胱炎??→抗生物質でちょっと良くなる→また血尿・・・
膀胱炎だと思っていたら実はがんで手遅れになるケースもある。
なので老犬で血尿が出たら検査してがんを疑わなくてはだめ。

何かの症状が出たときに対処療法でその症状を消すのだけど、
それで大元の病気を見逃してしまうという怖い話。


免疫介在性溶血性貧血:

突然貧血が起こり、死亡率50%
突然なるって怖いね。。


人間の場合、抗がん剤は副作用が強く出たりするのだけど、
動物だと人間のように強い副作用が出ることはなくひどくない。
だから割と大丈夫なんだって。
by allie-hina | 2014-07-09 12:00 | 日々のこと
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